プロ失格

僕は、撮影を仕事にしている。

本来、稼ぐために、売れるような写真や映像を撮っていかないといけない。

それが仕事だから。

笑えないけど、僕は、プロ失格だね。

確かに市場を、勉強して撮影もしたことあるし、そういう写真が売れたこともあるよ。

でもね・・・

みんなが、撮影に行くような有名だったり、絶景の場所もいいんだけど、雑草とか撮るの好きなの。

花だったら、お米の花が好き。小さい花。

遠くから見たら、お米の花は、白いゴミが付いているみたいに見えるの。

だれも、足を止めてお米の花を見ない。

僕は、お米の花を観ている人を見つけたことがない。

そして、花が咲いた後は、お米が実るのだけど、その後は、禿げた田んぼになる。

禿げた田んぼの後は、また、稲の株から、生えてくるの。

気がついたら、お米ができてるの。

それを観にく行く人を、僕は見たことがありません。

綺麗だねって、眺めている人も見たこと無い。

僕は、切り株から生えてきた稲を見るのが大好き。

雑草も大好き。

誰も、その美しさに気が付かないんだよ。

だけど、プロとしては失格。

だれも買わない映像を真剣に撮るからね。

好きを否定しない

こんなの好きに思えて、価値がないとされるとどうなる?

あなたは、人格否定された気持ちになりますか?

あなたは、在り方を否定されたと思いますか?

素直に聞き入れますか?

大した事じゃ無いと思いますか?

世の中に合わせていかないと、生きていけないかもしれません。

だから、ひっそりと、好きでいようと思います(笑)

正しくしなきゃって、思うほど、脅迫を受けたように感じてしまう。

良くわからないけど、今ある感覚が、僕に配られたカードなんだと思う。

そのカードを使って、歩むしか無いんだよね。

古い自分が、変わりたくないって足止めしているだけなのか、確かめることをやってみる。

それでも、大丈夫なら、これでいいんだよ。

時代も変化するから、全部否定する必要はない。

例え、雑草やお米の花が注目されなくても、いいことがある。

それは、場所や田んぼが、荒らされないこと。

だから、雑草が好きでいいんだよ。

お米の花が好きでもいいんだよ。

 

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